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VETAPHONE / コロナ処理とは

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電子部品/ VETAPHONE

コロナ処理とは

一般的にどのような物質も『ダインレベル』と呼ばれる表面エネルギーを持っています。
ダインレベルが低ければ低いほど、印刷やラミネートをする事が難しく、これらの低いダインレベルを持つ材料に、 印刷やラミネート処理をする為にはダインレベルを上げる処理を行わなければなりません。
コロナ処理を行うことによって、低いダインレベルを高いダインレベルへ引き上げる事が可能になります。
例えば、油性インクを弾いてしまうような厄介な材料にも、処理後は容易に印刷が行えるようになるのです。

コロナ処理のようす
コロナ処理のようす

液体の密着性が上がっている
コロナ処理を行なうことによって、液体の密着性が上がっているのがわかります。

もっと詳しく

プラスチックフィルムは長い高分子の鎖により形成されております。
コロナ処理はこの長い分子鎖をコロナ放電により切断します。(図1)
切れた分子鎖は非常に不安定な状態となり安定するために何か別の物質と結合しようとします。
そこにインク(印刷)や糊(ラミネート処理剤)を塗布することによりそれらと強く結びつき、安定・定着するのです。
具体例として、低密度ポリエチレン(PE-LD)への水性インク印刷でご説明いたします。
表1をご覧ください。
水性インク印刷に必要なダインレベルは46~48であることが分かります。
その一方で、PE-LDの標準ダインレベルは31しかありません。
このままでは印刷が行なえない(=ダインレベルが低すぎる)のでコロナ処理を行いダインレベルを48以上に上げる必要があります。
コロナ処理の方法ですが、Vetaphone社のコロナ処理は水もガスもエアーも必要としません。電力のみで稼動します。
ダインレベルを48ダインになるようにコロナ処理の出力を調整するだけです。
たったこれだけで、PE-LDへ水性インク印刷が行えるようになるのです。
ダインレベルはダイン測定ペンなどで計測することが出来ます。
その一方で、PE-LDの標準ダインレベルは31しかありません。

図1.コロナ放電の分子鎖切断
図1.コロナ放電の分子鎖切断

表1.各材料のダインレベル
表1.各材料のダインレベル

導入に何が必要?

コロナ処理導入に必要な装置は、下記の通り。

  • ■ジェネレーター
  • ■HPトランス(標準ではジェネレーターに内蔵)
  • ■ステーション
  • ■オゾン分解/排気ファン

となります。
※貴社にご用意頂くユーティリティーは、200Vの電源のみとなります。
※高周波発生装置となりますので、総務省へ高周波利用設備許可申請が必要です。お手伝いさせて頂きますのでお申し付けください。

導入に何が必要

お問い合わせ

コロナ処理機のテストが可能です。
テスト依頼、ご質問は下記お問い合わせまで宜しくお願いします

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