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スイス・アジエ社の代理店としてワイヤー放電加工機の技術導入と拡販貢献

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スイス・アジエ社の代理店としてワイヤー放電加工機の技術導入と拡販貢献

技術導入と拡販貢献1
(写真:アジエ社ワイヤーカットマシン)

技術導入と拡販貢献2

技術導入と拡販貢献3
(写真:東京本社の展示室(手前)と恒温室(奥))

1980年には、わが社は欧州スイスに本社を置くアジエ社(AGIE)製のワイヤー放電加工機を専門に扱う日本の総代理店として、テストカット、スクーリング、据付け、試運転、修理、部品の管理や発送までを一貫して行う事業を展開しておりました。総勢22名でワイヤー放電加工機を専門に扱う部隊でした。わが社の展示室は高精度の機械を一定温度に保つための恒温室を専用室として完備しており、恒温室に設置された機械は、1ミクロン(1/1000mm)単位の精密カッティングがいつも可能な状態でした。AGIEワイヤー放電加工機は画期的な技術で、その機械はアジエ社の専売特許と言っても過言ではありませんでした。
時計など精密機械業界や半導体、コネクターなどを扱う弱電業界にとってミクロン単位 で精密且つ着実に加工できる技術は、垂涎ものでありました。
当時は、加工方法を伝授するために「スクーリング」と称したセミナーを頻度高く開催しました。連日のように大手時計メーカーや電気、電子半導体関係のお客様から来られる方々に機械の仕組みから操作方法、メンテナンス方法などを伝授する「研修」が行われていました。
こちらからお客様の所へ出張して、板書で説明する事もありました。どこの現場でも半信半疑と言うか理解して頂けませんでした。ところがカバンを開けてサンプルを取り出して見せると、「ええっ」と驚きの声があがったものです。
特にマイクロギアーなどの超極小歯車の加工は、放電加工の技術なくしては実現できません。また、繊維業界でもノズルの加工にこの技術は大いに役立ちました。
アジエ社のワイヤー放電加工の技術は、わが社の本社の展示室から発信され、わが国の産業界の発展に寄与し、輸入機に対する安心感に貢献してきたと言っても過言ではない自負があります。1981年の東京見本市に出展後、益々知名度を上げることもでき、わが社としても数多くの優良ユーザー様にご採用頂けたことに感謝しております。

その後1992年半ば、日本は経済不況となりつつありましたが、アジエ社は日本法人(AGIE JAPAN)を設立。アジエ日本は、据付け・メンテナンスなどのサービスもカバーしていたため、わが社は代理店の権利を返還し、一代理店として現在も取引関係を存続する事となりました。

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