私の就職活動は、色々な人たちと出会える機会の多い営業職、その中でも「どうせなら営業職が花形の商社業界」がいいと考え総合商社や専門商社の会社説明会に参加しました。
様々な業界や取扱商品があることを知っていく中で、働いてみたい思う会社が絞られていき、活動終盤には兼松KGKを含め数社から内定を頂きました。
最終的にKGKを選んだのは、
①高額な商材を取り扱える。
②輸出入業務に携われる(本音は海外出張をしたい)。
③若いうちから仕事を任せて貰える風土。の3つの理由から決めました。
入社後、工作機械を商材とする本社の営業部に配属され、関東地域で営業の経験を8年間積みました。
商談相手である販売店や製造業の社長たちは自分の父親と同年代か、それ以上の世代の強面揃い。
右も左も分からない新人時代は、業界・社会人としての振舞い等、強面のオジ様方から厳しくも愛ある指導をいただきました。
KGKの先輩だけでなく、お客様や仕入れ先から学ぶことが多々あり、業界全体に育てていただいたと実感しております。
その後名古屋の拠点に配属となり、同じく工作機械を扱う営業を9年間経験しました。
幅広い業界に対応するため多種多様な機種を扱っていた関東地区とは異なり、名古屋地区では車や航空機産業に特化した地域性から、大型機や輸入機の販売にも携わり、各地域での産業や客層の違いを実感し、自らの仕事の幅を広げることができました。
そして現在は、Kanematsu KGK Vietnam Co., Ltd.の社長としてベトナムに駐在しています。
社長とは名ばかりで、人事総務・経理・与信・営業全般に関わる、何でも屋をしております。
営業以外の分野は初めてということもあり、主だった内容は本社からサポートを受けていますが、現地での判断もある程度許容されているため、権限範囲内で伸び伸び仕事をしています。
ベトナムに来たばかりの頃、現地スタッフのレベルアップのためにと、日本で後輩にしていたのと同様の指導をしたものの現地スタッフの心には響いていないようで戸惑いを感じたことがあります。
機械に対する知識と経験を身に着け、徐々に大成していく育成方針が当たり前だと思っていた私とは異なり、現地の風潮は「知識や経験は、それを持つ人を使えばいい、だから自分自身が機械知識を身につける必要はない」だったのです。
ベトナムではチャレンジ精神からか2-3年ごとに転職を繰り返す人が多く、「知識と経験を積み重ねていく営業」への理解浸透は簡単には叶いませんでした。
KGKで働くやりがい、知識や経験があるからこその面白みを伝え、より安心して長く就業できる環境を整えていくことで文化や考えの違いを少しずつ解消し、お互いに歩み寄り協働していけるようになってきました。
ベトナム人特有の考え方や文化の違いにより、日本での商道徳が一切通用しない商談もあり苦労する事も多々ありますが、日本では味わえない活気ある商談や事業規模の大きさ等、苦労以上に仕事が楽しく出来る国です。
海外駐在を経験したことで、自分が常識だと信じて固執していたことに、実は別の考え方が沢山あるんだと気付き考えが広がったことを実感、ベトナムに来てよかったと心から思っています。
入社当時は右も左も分からずお叱りを受けることもありましたが、次第に競合ひしめく中で自らの提案を採用頂いたり、自らのリズムで商談を進められるように成長してきました。
お客様から「KGKから機械を買っているのではなく、橋本から機械を買っている」とのお言葉を頂けたり導入する機械の仕様決めという大事な決断をお客様から一任され、私の提案そのままに購入頂けた際など感動すると共に、大きなやりがいを感じることが出来ました。
今後は、自分自身もまだまだ勉強の身ではありますが、自身が味わえた感動や知識経験を若手にも伝承していきたいです。
また、人材育成、海外拠点の在り方、新たな仕入れ商品の発掘などに力を入れ、業界シェアNO.1を目指します。
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